2021年11月24日

Taoism 道(タオ)




【第14章】

視之而弗見、名之曰微

之聴而弗聞、名之曰希

揩之而弗得、名之曰夷

三者不可致詰

故混而為一

一者、其上不謬

其下不忽

尋尋呵不可名也

復帰于無物

是謂無状之状

無物之象

是謂忽恍

随 而不見其后

迎而不見其首

執今之道

以御今之有

以古始

是謂道紀


老子 「道徳経」 より
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五感でなんか確かめられないものこそ本当の実在なんだ。

微小すぎるものはいくら見ようったって見えない。

あんまり幽かな音というのはいくら聞こうったって聞こえない。

滑らかすぎる表面は触ったって感じない。

この三つの微妙きわまる状態は微細であるだけに、融けあえるものだ。

そしてこの三つが一つに溶けあっている空間・・・・・

それは無か空に見えるけども充実したもの、

もっとすごい実在といえるものだ。

そこはかぎりなく昇ったって ただ明るいだけじゃないし

かぎりなく下へ降りたって ただ真っ暗じゃあない。

すべてが絶え間なく連続し、変化し、動いていて、

やがてはあの名のない領域に戻る。

そこには形のない形だけがある、無いものだけが在る。

すべて捉えがたい抽象だと言えるところだ。

そいつの後をついて行っても背中は見えないし

前に廻ってみたって 顔つきなんかわからない。

そいつをどうやったら摑まえられるかだって?

まあ、今の自分の中に、そして萬物のなかに、

タオが働いていると感じることだよ。

それは、太古のときから伝わってきていると想像する。

すると道(タオ)の全体像が現れてくるだろう。


「タオ 老子」 加島祥造 ちくま文庫 より







  


Posted by asone at 20:12Comments(0)